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日別アーカイブ: 2018年5月22日

~愛犬家住宅~ 階段のない『 スロープの家 』を視察!

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4/7、建築家、前田敦氏が手掛けた愛犬家住宅、アプローチから段差、階段のない『スロープの家』第3弾を見に千葉県市川市に行ってまいりました!

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オーナー様が、愛犬ラブラドール・レトリーバーと自由に暮らすために、1階~2階~屋上ドッグランまで滑りにくい床材のスロープのみで行き来できる様になっており、一切の階段はもちろん扉も天吊りで段差すらゼロ。
段差が、移動や腰、関節に悪影響を与える愛犬と、安心安全に暮らせる究極の愛犬共生住宅です。
コート(中庭)ハウスになっており、鳴声も外に漏れにくい。

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玄関ドアのすぐ横にある別の出入口を開けると、人用でも良いくらいのワンちゃんを洗う為のシャワールーム(シャワーは何とGROHE)。

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通常、足元にあるコンセント類は万が一のマーキングに備え、家中全てスイッチの高さに。
キッチンには、ワンちゃんが入ってネギやブドウなど危険なものを食べないようにスライド式の棚付き仕切り扉があり、据付棚の下部を利用したドッグスペースやご飯台も。
内壁は外でも使える防水性を持ったロシアンバーチで傷や尿をブロック。

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緩やかなスロープには、ワンちゃんの目線の高さに飛び出し防止の安全な窓があり、まるで美術館の通路の様。

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運動量の多いレトリーバーもストレスなく過ごせる家でしょうが、実は人間も階段よりスロープの方がふくらはぎの運動になり、健康寿命が延びやすいとの事。
また、車椅子でも1階~屋上までエレベーターなしで昇降する事ができますので、高齢者の宅内での行動範囲に限りがありませんし、万が一、災害があり電気が止まってもエレベーターと違い、下まで降りることができます。
スゴイ!! 愛犬と自由に暮らすためにつくられたスロープの家は、今後、高齢者にとっても自由に移動しやすい家として注目されるでしょう!

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建築家の前田さんに、なぜスロープの幅が1200mmも(階段とすれば建築基準法では750mm以上)あるのですかと訊いてみたら、(車椅子がもし通る場合の為とも言えますが、それより)通路にピクチャーレールを取付けて、たくさんのワンちゃんとの写真をオーナー様が飾れる様にするので、引きがないと写真を楽しめない。それと、飼っておられるレトリーバーがオーナー様の後をしっぽをふって付いて来る時に幅が1200mmないと、しっぽが壁に当たってワンちゃんのしっぽが傷付くとの事。
家の方ではなく、ワンちゃんのしっぽが傷付くんですと言われた建築家。どれだけ飼い主とワンちゃんの事を最優先で考えてこの家を設計監理されたのかが、すごく良くわかるお言葉でした。

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関西でも、求められる方が居られれば相談に乗りますとの事でした。

(写真は許可を得て掲載しています。無断転載はお控え下さい。)